【仙台市長選:郡氏支援へ35市議が「有志の会」自公も過半数参加】
(7月13日の河北新報朝刊より)
7月18日告示の市長選を前にわざわざ「有志の会」発足の発表という動き。
自民党会派の野田譲議員が会長。
自民党会派、公明党市議団の一部と民主フォーラム、社民フォーラム、蒼雲の会の議員が参加するとの事。
共産党市議団は自主支援(郡市長支援か?)という事で、公明党市議団と自民党会派の半分くらいが郡市政と対峙する構図に今の所なったようです。
私見ですが、これを受けて少々述べさせて頂きたいと思います。
議会ウオッチャー ・仙台は、日頃からの市民による議会のチェックが無いことで莫大な重要政策予算が、ろくに議論されないまま通ってしまった過去の反省を踏まえて始まったとのことです。
地方議会の二元代表制は、うまく機能すれば良いのですが、議会と市長および当局とが対立ばかりしては市政運営はままなりません。
しかしながら、市民にとってもっとマズいのはいわゆる「市役所一家」の形です。秀でたリーダーの元、議会の協力も得て市民にとって有益な市政運営を行うのであれば良いのですが、大概そうはならず市民不在の運営となって、議会のチェック機能も働かず終いには利権団体との癒着など不正が罷り通る危険すら出てきます。
あの石井亨元市長の時代、表向きは文化事業やまちづくり政策として大型事業をいくつも進め、しかしその裏ではいつしか利権にまみれるという苦い過去を思い出し、一市民の立場で、決してそうならないよう、まずは議員の活動のチェックと応援も含めて地道にこれまで以上に進めたいと思います。
この4年間の郡市政は、前回選挙では対立候補を出していた自民党会派議員からの支持も任期途中で取り込んできました。
また、村井県知事は先日の記者会見で郡市政を評価するコメントを出し、後に郡市長の要望を受けて選挙の応援にも駆けつける旨を発表しました。
これまで、知事の時に強引な手法とも取れる県政運営にやや取り込まれがちで、本来なら、前回選挙で郡候補を支援した市議会各会派にとって大きな政策である女川原発再稼働阻止や水道事業の民営化反対などには郡市長は議会で明確な答弁を避けていました。黙認は事実上の賛成と言えるでしょう。核兵器禁止条約批准にも特に言及しませんでした。
そういった対応の郡市長を前回選挙同様、何故引き続き支援するのか、やや疑問に感じる市民も少なくないと思います。
さらに「市役所一家」の市政では、市民が置き去りになりがちです。
民主フォーラム、社民フォーラム、共産党市議団は、市民の目からは自民党会派とはお仲間と映り、自らの支持者離れにならないのでしょうか?また、それは票の最大の塊の無党派層の政治離れ選挙離れにならないか大変憂慮します。
以上の事から、市民生活に最も近い市議会議員が、困っている市民の当事者目線で問題解決するよう議会では市政を糾して頂くように、市民の目線で市民のための活動に打ち込んで頂けるように、議会および当局へのチェックを怠らないよう気を引き締めたいと思います。 (と)
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